凛・奴隷妻

私と凛が出会い系で知り合ったのは、昨年の12月15日。
それからは、私は毎日のように凛にメッセージを送っていました。
当時、私は別居生活も5年目になったところで
仕事を終えて、独り暮らしの家に戻っても誰も居ないという
寂しさもあったのだと思います。

実はこの出会い系での私と凛とのやりとりは
全部テキストをコピーして保存してあります。
以前に、凛にそのファイルを見せたら、懐かしそうに
そして照れくさそうにしていました。
ふたりにとっては、宝物のようなデータなんですよ。

お互いに、まだ顔も知らないし、どんな趣味や価値観なのかも解らない。
けど、それを徐々に紐解き、理解し合って
実際に出会うまでが、まるで物語のようになっているのは
自分で読み返しても、ちょっと感激したりします。

※きっと、このブログに書き綴っていることも、同じように
数年経って読み返すと同じことを感じるのではないでしょうか。

たとえば、音楽とか映画とか食事とか
あとはファッションや髪型のこと
そして、それぞれの家庭事情や家族について。
もちろん、セックスに対しての考え方や価値観について
色々なことを毎日メッセージ交換していました。
お互いに五十路前後ですから、これからの人生とセックスについては
真剣に考えてみるよい機会だったのだと思います。

そして、考えを伝えれば伝える程に
偶然、同じ価値観を持っていることが解っていくのです。

そのなかでも、私が凛に送ったメッセージで（これは出会って2日目）
「愛なんて曖昧なものじゃなく、快楽を求めたいと思いませんか？」
というメッセージに
「私もいつも同じこと思っています。快楽を貪欲に求めたいだけ」
という返信が帰ってきました。

私たちは15日に出会って、4日後には写真交換しました。
そして10日後の26日に初めてのデートを新宿でしました。
もうすぐ、12月26日です。
今年は、凛とふたりで出会い1年記念として、待ち合わせをした喫茶店で
同じようにデートしようと企画しています。