凛がある事情で旅行に付き添わなくてはならなくなった。
先週の金曜日から明後日の火曜日までの5日間。
毎週日曜日は、凛は必ず私の家にやってくる。
そして、何時間も何時間も凛と愛し合う。
私たちは、
週末婚と呼んでいる。
この部屋で、猥褻な下着に着替えて、香水を振り
私が凛の顔にメイクする。私専用の娼婦に仕立てあげる。
短い時で5時間、長いときは10時間近く凛は私の奴隷妻として振る舞う。
もちろん、この旅行のことは私も了解済みで
義理で付き添う旅行を嫌がっていた凛に
「楽しんでおいで」と声をかけたくらいだ。
久しぶりに体験する、一人っきりの日曜日。
貯まっていた仕事をこなそうか…と思っていたのだが
なんだか、心にぽっかりと穴が開いたみたいで
結局何もしないまま、この時間。
凛と出会う前の独り暮らしの生活を思い出して
少し悲しくなってしまったくらいだ。
もう、私の人生の中で凛がいない世界は考えられない。
私の命令を全て受け入れ、私が快適に過ごすために悩み
時々、弱くなってぼろぼろの私を母のように包み込んでくれる凛。
50歳にもなって、こんな思春期のような恋愛感情のようなものが
蘇ってくるとは、思ってもみなかった。
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